ノーベル物理学賞

多体問題に関するノーベル賞を調べろと言うレポが出たので調べてみました。元のページに有った情報では一覧して見れなかったので編集しなおしてみました*1。疲れた。1970年以前の物の多くは端折ってます。

年度 受賞者 内容 *2
1913 H・カマリン・オンネス 低温における物性の研究、特にその成果である液体ヘリウムの生成
1921 アルベルト・アインシュタイン 光電効果の法則の発見等
1932 ヴェルナー・カール・ハイゼンベルク 量子力学の創始ならびにオルト、パラ水素の発見
1933 ポール・ディラック 新形式の原子理論の発見
エルヴィン・シュレーディンガー
1962 レフ・ダヴィドヴィッチ・ランダウ 凝集系の物理、特に液体ヘリウムの理論的研究
70 ハネス・アルヴェーン 電磁流体力学における基礎研究
ルイ・ネール 固体物理学における重要な応用をもたらした反強磁性およびフェリ磁性に関する基礎的研究および諸発見
71 デニス・ガボール ホログラフィーの発明とその後の発展
72 ジョン・バーディーン*3 超伝導現象の理論的解明
レオン・N・クーパー
ジョン・ロバート・シュリーファー
73 江崎玲於奈 半導体内および超伝導体内におけるトンネル効果の実験的発見
イヴァル・ジエーバー
ブライアン・D・ジョセフソン トンネル接合を通過する超伝導電流の性質、特にジョセフソン効果としてよく知られる普遍的現象の理論的予測
74 アントニ・ヒューイッシュ 電波天文学における先駆的研究(パルサーの発見に果たした決定的な役割)
マーティン・ライル 〃(観測、特に開口合成技術の開発)
75 アーゲ・ボーア 核子の集団運動と粒子運動との関係の発見、およびこの関係に基づく原子核構造に関する理論の開発
ベン・モッテルソン
レオ・ジェームス・レインウォーター
76 ブルトン・リクター 新種の重い素粒子の発見
サミュエル・C・C・ティン
77 フィリップ・ワーレン・アンダーソン 磁性体と無秩序系の電子構造の理論的研究
ネヴィル・フランシス・モット
ジョン・H・ヴァン・ヴレック
78 ピオトル・L・カピッツァ 低温物理学における基礎的発明および諸発見
アルノ・アレン・ペンジアス 宇宙マイクロ波背景放射の発見
ロバート・ウッドルー・ウィルソン
79 シェルドン・リー・グラショー 電磁相互作用と弱い相互作用の統一理論への貢献、特に中性カレントの予言
アブドゥス・サラム
ティーブン・ワインバーグ
80 ジェームス・ワトソン・クローニン 中性K中間子崩壊における基本的対称性破れの発見
ヴァ・L・フィッチ
81 ニコラス・ブルームバーゲン レーザー分光学への貢献
アーサー・レオナルド・ショーロー
カイ・マネ・B・シーグバーン 高分解能光電子分光法の開発
82 ケネス・G・ウィルソン 相転移に関連した臨界現象に関する研究
83 スブラマニアン・チャンドラセカール 星の構造および進化にとって重要な物理的過程に関する理論的研究
ウィリアム・アルフレッド・ファウラー 宇宙における化学元素の生成にとって重要な原子核反応に関する理論的および実験的研究
84 サイモン・ファン・デル・メール 弱い相互作用を媒介する場の素粒子(ウィークボゾン)の発見を導いた巨大プロジェクトへの貢献
カーロ・ルビア
85 クラウス・フォン・クリッツィング 量子ホール効果の発見および物理定数測定技術の開発
86 ゲルドゥ・カール・ビニッヒ 走査型トンネル電子顕微鏡の開発
ハインリヒ・ローラー
エルンスト・ルスカ 電子顕微鏡の基礎研究と開発
87 ヨハネス・ジョージ・ベドノルツ 酸化物高温超伝導体の発見
カール・アレキサンダーミュラー
88 レオン・マックス・レーダーマン ニュートリノビーム法、およびミューニュートリノの発見によるレプトンの二重構造の実証
メルビン・シュワーツ
ジャッキ・スタインバーガー
89 ハンス・ゲオルグ・デーメルト イオントラップ技術の開発
ヴォルフガング・パウル
ノルマン・F・ラムゼー ラムゼー共鳴法の開発、およびその水素メーザーや原子時計への応用
90 ジェローム・I・フリードマン 素粒子物理学におけるクォーク模型の展開に決定的な重要性を持った、陽子および束縛中性子標的による電子の深非弾性散乱に関する先駆的研究
ヘンリー・ウェイ・ケンドール
リチャード・エドワード・テイラー
91 ピエール・ジル・デ・ジャンヌ 単純な系の秩序現象を研究するために開発された手法が、より複雑な物質、特に液晶や高分子の研究にも一般化され得ることの発見
92 ジョージズ・シャルパク 多線式比例計数管の開発
93 ラッセル・アラン・ハルス 重力研究の新しい可能性を開いた新型連星パルサーの発見
ヨセフ・テイラー
94 バートラム・ネヴィル・ブロックハウス 中性子散乱技術の開発に対する先駆的貢献(中性子分光法の開発)
クリフォルドゥ・G・シャル 〃(中性子回折技術の開発)
95 マーティン・ルイス・パール レプトン物理学の先駆的実験(タウ粒子の発見)
フレデリック・ライネス 〃(ニュートリノの検出)
96 デイヴィッド・M・リー ヘリウム3の超流動の発見
ダグラス・ディーン・オシェロフ
ロバート・C・リチャードソン
97 ティーブン・チュー レーザー光を用いて原子を極低温に冷却および捕捉する技術の開発
クロウド・コーエン-タヌージ
ウィリアム・ダニエル・フィリップス
98 ロバート・ラフリン 分数電荷励起状態が存在する新たな量子流体の形態(分数量子ホール効果)の発見
ホルスト・ルートヴィッヒ・シュティルマー
ダニエル・C・ツイ
99 ゲラルドゥス・ト・ホーフト 電弱相互作用の量子構造の解明
マーティヌス・J・G・フェルトマン
2000 ジョレス・イワノビッチ・アルフェロフ 高速エレクトロニクスおよび光エレクトロニクスに利用される半導体ヘテロ構造の開発
ハーバート・クレーマー
ジャック・セントクレア・キルビー 集積回路の発明
01 エリック・A・コーネル 希薄なアルカリ原子ガスでのボース=アインシュタイン凝縮の実現、および凝縮体の性質に関する基礎的研究
ヴォルフガング・ケターレ
カール・E・ワイマン
02 レイモンド・デービス 天体物理学とくに宇宙ニュートリノの検出に対する先駆的貢献
小柴昌俊
リカルド・ジャコーニ 宇宙X線源の発見を導いた天体物理学への先駆的貢献
03 アレクセイ・A・アブリコソフ 超伝導超流動の理論に関する先駆的貢献
ビタリー・L・ギンツブルク
アンソニー・J・レゲット
04 デイヴィッド・J・グロス 強い相互作用の理論における漸近自由性の発見
H・デイヴィッド・デビッド・ポリツァー
フランク・ウィルチェック
05 ロイ・J・グラウバー コヒーレンス量子力学に対する貢献 *4
ジョン・L・ホール レーザー光による光の絶対周波数測定技術の開発
テオドール・W・ハンシュ

どの論文について語ろうかなぁ。迷う。

*1:この表はhttp://www.nobelpreis.org/japanese/index.htmlの情報をまとめた物です。

*2:多体問題に関係の有る物の中から自分が気になった物をチョイス。全くの主観による物なので他の人は気にしないで下さい。

*3:1956年にも受賞している。

*4:この年度の日本語訳は載ってなかったので、自分が訳した。間違ってるかも。