研究紹介

こないだ自分が何をしているのかを聞かれてちょっと困った。物理を専門としない人に伝えるにはかなり噛み砕かないと理解してもらえないし、同時に説明がくどくなり過ぎても飽きられてしまうので難しい。

難しい言葉で短く言うと「次近接への飛び移り積分を持つ二重交換模型の基底状態の電子状態と磁気構造を調べている」と言える。これだけ見て何してるかが分かる人はまず居ないので、もう少し噛み砕いてみたいと思う。

二重交換模型とは負の磁気抵抗効果等の発見によりペロブスカイト型マンガン酸化物が注目されている。この模型は遷移金属酸化物の物性を理解する為の物で50年以上の歴史がある。簡単には、伝導電子の飛び移り易さとフント結合の効果を考えた物だと言える。

それでも難しいと思うなら仕方ない、次のように言おう。

金属の強磁性とかの仕組みを研究してます。

あー、かなり簡単になった。後は磁性の説明をすれば十分だろう。