ボリューム(0x02)

電子工作をするにあたって、部品や工具などを誤って壊してしまう事は珍しくない。しかし同じ失敗を何度も繰り返す様では学習能力があるのかを疑われかねない。そこで失敗に学び、一つずつ賢くなっていくのがこのシリーズの目的である。第二回目の失敗はボリュームを壊した時の話である。

ボリュームにリード線を半田付けし、ブレッドボード上で回路構成を検討していた。しかし、実際に使ってみると中々電圧が安定せず、実際に使うのは意外と難しいんだなと感じていた。そして取り付けたリード線は撚り線だったため切れやすかった。それを何度か修理しながら回路の検討をしていると、回路の挙動が明らかにおかしくなってしまい、その原因を調べてみるとボリュームが原因だった。新しいボリュームに交換すると回路の動作は元に戻った。しかし、しばらくするとまた壊れてしまった。

どのように壊れたのか詳しく調べてみると一部の端子が断線している事が判明した。こんな物が簡単に壊れるとは思えなかったが、どうやら端子の付け根と内部の抵抗体との間の接触が悪化しているようだ。実は、端子の付け根の穴にリード線を半田付けしたのだが、それがイケナイらしい。ここに熱を加えると、膨張と収縮を繰り返す内に接触が悪くなるのか、あるいは抵抗体が焼けてしまうのか、そこまでは特定していないが、端子の先端に半田付けする様にしたら壊れなくなった。そして電圧も安定した。

今回の損害額:40 * 2 = 80円