入社後に買えと言われた本

入社後、技術研修が始まるとすぐに次の三冊を買うように言われました。電気系のエンジニアは全員購入ました。給料天引きだったので不満そうな人も居ましたが、最低限必要な物なので仕方ありませんよね。


CQ出版の本全体に言えることですが、物理屋の自分にとっては読みにくく、気に食わない所が満載です。先ず、色んな式や実験事実が出てくるのですが、何故そうなるのかが全く分かりません。ただ、結果的にそうなるんだと言う事は分かります。それと、とても気になったのが「周波数特性」と言う言葉です。「実際のコンデンサには周波数特性がある」と言った使い方をするのですが、この文章は「コンデンサインピーダンスは印加する電圧V(t)の周波数によって変化する」と読まなくてはなりません。この翻訳は何処にも書いてありません。一体どれだけの人が正確に理解できたのでしょうか。

図鑑です。写真がとても沢山載っています。我が社の技術研修では、実際の部品を手にする事もありましたが、それだけでは足りない部分をこの本が補ってくれました。これからも予備知識として盛っているべき内容だと思われます。

デジタル回路の入門です。74HCシリーズと言う標準ロジックICを用いて実際に動く回路を設計する事が念頭に置かれています。

1冊目に紹介した本では分かり難かったのでこれを買いました。「forフレッシャーズ」を謳っているだけあって分かり易くまとめてあります。私の疑問すべてに答えてくれる本ではありませんでしたが、十分に役立ちました。初心者にはお勧めの一冊です。

全ての本に言える事ですが、たまに間違っています。出版物だからと言って全てを鵜呑みにしないようにして下さい。単なる誤植もあれば、筆者が正しく理解していない事まで様々な例がありますが、最終的には自分で確かめなくてはなりません。