強相関電子と酸化物

Double-exchange modelの研究してるからその背景とかについての勉強用に借りました。

これはとても平易に書いてあるので読みやすい。とは言っても去年はあまり読めなかったけどね。内容は

  1. 遷移金属酸化物
  2. 金属-絶縁体転移
  3. スピン-電荷-軌道結合
  4. 強相関エレクトロニクス

の4つ。この著者は工学の人なので理論よりも強相関電子系が示す物性とその応用に興味が有るようだ。

ペロブスカイト型酸化物内での電子の振る舞いが少しイメージできた。軌道混成はどんな感じで起こってるのかな?ちょっと計算してみたい。巨大磁気抵抗効果やヤーン-テラー効果・電荷整列相・Mott絶縁体・高温超伝導等について大体分かったな。しかしこんな薄い本なので説明不足なのは否めない。この本だけで理解できるとは思わない方が良いかもしれない。全体をさらっと見渡したい時には使える。

余談だが、RVB状態についての記述もあった。そうそう、この程度の事が知りたかったんだよ。