WSHとは?

WSH(Windows Scripting Host)とはMS-DOSで言う所のバッチファイル、リナックスで言う所のシェルスクリプトみたいな物です。まあ、比較的簡単にプログラムが出来るんですよ。で、面倒なWindowsの操作をPCにさせてしまおうと言う魂胆です。


このWSHは言語としてはVBS、JScriptPerlなどが使えますが、今回はVBSを使う事にしましょう。簡単だから。

WSHを使うには?

これを使うのに必要な物は

  • 比較的新しいWindowsパソコン

これだけ。で、使い方は

  1. まずはテキストファイルを作り拡張子を".vbs"にする。
  2. 実行する。

もうこれだけでプログラムが作れます。


例えば以下のソースを「test001.vbs」として保存してみよう。

WScript.Echo "これでメッセージを表示出来ます。"

そして「test.vbs」をダブルクリックするなどして実行すると、上のメッセージが表示されます。これでプログラムを作成して実行する方法が分かったので、コードを付け足してやれば、様々な事が出来る様になります。

コマンドプロンプト

ファイルをクリックすればプログラムを実行できますが、コマンドプロンプトを使えるようになると便利な事があります。GUIでは同じ作業を繰り返す時には自分でマウスやキーボードで何度も面倒な操作をする必要があります。CUIであるコマンドプロンプトを使うとこの手間を大きく減らす事が出来るのです。しかし、コマンドなどの使い方を覚える必要があり、初心者には分かりにくいかもしれません。


先ずはコマンドプロンプトを起動してみましょう。
「スタート」-「全てのプログラム」-「アクセサリ」-「コマンドプロンプト
で開くとWinXPでは以下の様に表示されていると思います。

C:\Documents and Settings\n.u-ki>

n.u-kiの部分にはユーザー名が入ります。現在いる場所が上に表示されているわけです。所で、上で作ったファイルが
C:\practice\test001.vbs
に有ったとしましょう。ここに移動するには

C:\Documents and Settings\n.u-ki>cd C:\practice

と入力しましょう。すると

C:\practice>

と表示されるので、移動できた事が分かります。上のプログラムを実行するには以下の2通りの方法があります。

方法A:
C:\practice>wscript test001.vbs

方法B:
C:\practice>cscript test001.vbs

方法Aではファイルをクリックした時と同じ様に動きます。
方法Bではコマンドプロンプトの上にメッセージが表示されます。こちらでは一々クリックしなくても良くなります。


次回以降ではコマンドプロンプトの利点とWSHでどんな事が楽に出来るようになるかを考えてみましょう。